「毎日触れるものに投資したほうがいい」

近年、至るところでよく耳にする話です。

一般的には「毎日触れるものであれば、日割計算した場合にどれだけ安くなるのか」というメリットを解説してくれていることが多いかと思います。

でも僕は、それ以上に重要な理由があると思っています。今日はそんな自論を少しだけここにも書いてみます。

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この点、多くの日本人は、なんでもかんでも「平均的なもの」を「お得」に買おうとしてしまいがち。

具体的には、自分が属しているコミュニティ内の人々が使っているものを一通り見回して、その中で 一番平均的なものを、一番お得に買おうとしてしまう。

自分にとって必要な機能や、自分にとっての適切さはそっちのけで。

では、なぜ平均的なものをお得に買うことがいけないのでしょうか。

購入したことによる満足度が、購入した瞬間に一番高くなり、道具の良し悪しにおいて一番肝心な「それを日々使うときの高揚感」がほとんど得られなくなってしまうからです。

つまり、手に入れることそれ自体が「目的」となってしまうのです。

だからこそ、それを購入した瞬間に何かを達成したような気持ちとなってしまうのでしょう。

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その先にある、道具を使った毎日の「作業の実行」に対してはあまり意識が向かなくなってしまう。

周囲を見回しても、みんなも似たようものを所有しているから、大した特別感も得られずに、すぐに平凡な日常生活の景色の中に仲間入り。

そして、また自分の人生をガラッと変えてくれそうな別の商品や別の体験に目移りしてしまい、周囲の人々が「これがいい!」と言っているものを手に入れることを目的にして、今日もあくせくと働いてしまう。

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本来、道具を選ぶ際の一番重要なことは「使うたびの訪れる、その高揚感」のはずなのです。

なぜなら、その高揚感というのは、ほんの些細なタッチの差ではあるけれど、それが日々の行動の実行を確実に促してくれるから。

その日々の「行動」が「習慣」へと変化して、積もり積もった結果、最終的には雲泥の差を生み出してくれます。

つまり毎日使えば使うほど、その「複利効果」が大きくなって自身に跳ね返ってくるわけですよね。

だからこそ、毎日使うものには、しっかりと投資することに意味がある。

減価償却的に、その道具の価格を日割計算するのではなく、その道具によって促される習慣の積み重ねによって生まれる複利効果の方にしっかりと目を向けていきたい。

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まずは、目指したい自身のアイデンティティを明確にして、そのために毎日行うべき習慣も見定め、その習慣内で必ず触れるものにしっかりと投資して、仕組み化していく。

自分で自分の行動をしっかりとお膳立てしてあげるようなイメージです。

可処分所得は誰にとっても有限だからこそ、自分自身にとって何がより良い習慣を促進させるために、本当に必要な道具なのかを見定めて、今日も淡々と適切な道具に対して投資していきたい。

いつもこのブログを読んでくださっているみなさんにとっても今日のお話が何かしらの参考となったら幸いです。