今って商品でもサービスでも、ありとあらゆるタイプのものが、さまざまな角度から提供されてしまう世の中です。

気を緩めるとすぐに「あなたにはこれがオススメですよ」と身の丈に合ったものを選ばされてしまう。

高度なマーケティング技術の発展により、欲しかった商品やサービスがものすごく簡単に受け取れるようになってしまいました。

でも、決断や選択に関わることはなんでもそうですが、「本当に欲しいものが、どうやったら手に入れることができるか」を考えることがキモで、その過程にこそ価値がある。

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つまり、最終的に手に入れられるモノそれ自体の価値よりも、「そのプロセスの難解さ」にこそ本当の価値はあったはずなんです。

でも、みんなが口を揃えて欲しいと願うものは「物」だから、その物を企業は必死で提供しようとして、実際にすぐにその「物」が手に入る世の中になってしまった。

それが今、ありとあらゆる商品やサービスの世界で急速に進んでいる状態です。

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「これはあなた達のためのものですよ」と、自分の目の前にタダ(同然の価格)で置かれるようになった。

昔だったら到底手に入れられなかったもの、たとえば豪華な別荘や最新のベンツだって、Airbnbで格安で泊まれてしまい、シェアリングサービスでタダ同然の価格で乗れてしまう世の中です。

それらを人生のゴールだとしてしまえば、一瞬で提供されてしまう。

従来なら、待ち受けていたはずの苦節何十年というプロセスを全てショートカットして、すぐにゴールに連れて行かれてしまう。

RPGゲームでいえば、ゲームを始めた瞬間に仲間が全員揃っていて、レベル99の状態でラスボスを倒した世界にすぐ連れて行ってもらえているようなものです。

たしかに求めていた状態はそこなのかもしれないけれど、それをやられた何の意味(価値)もない、と。

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だとすれば、もう過去の社会的なゴールを、自己のゴールだとみなしてはいけない。

裕福で恵まれた状態がゴールだと思い込んで、人生の生きる意味はそこを目指すことなんだと勘違いさせられてしまうと、

すぐにその欲望に合わせた手頃なものが目の前に提供されてしまい、それを手に入れさせられるハメになってしまうから。

まるで、一昔前のワゴンセールに群がる消費者のように。

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身の丈に合ったものを選ばされるのではなく、本当に欲しい「何か」が、一体なんなのかを考える。

そして、ソレがどうやったら手に入るのかを必死で考えて実行する。

その過程こそが、自分にとって本当の生きる意味につながっていくはずです。

「結果よりもプロセスが大事」

そんなありきたりな話ではありますが、いま本当に大切なことだと思います。

ちなみに、自分の場合は以前書いたように、夢から醒め続けて「舞浜の外の世界」を見てみること。

https://wasei.salon/blogs/3ced43944400

いつもこのブログを読んでくださっているみなさんにとっても、今日のお話が何かしらの参考となったら幸いです。

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