昨年の1月に禁酒すると決めてから、1年が経ちました。



無事に今日まで一度も挫折することなく、継続することができました。

そしてこの1年間、お酒好きな方々からさまざまな質問を受けたと思います。

去年、一番受けた質問がこの禁酒に対する質問だったと言っても過言ではないほど。

そして、聞かれた質問は大体以下の3つに集約されるかと思います。

「つまらなくないんですか?」

「暇じゃないんですか?」

「ストレス溜まりませんか?」

この質問に対する僕の答えは明確で、つまらないし、暇だし、ストレスが溜まります。

でも、そのおかげで、見えてきた世界もあります。

今日はそんなお話を少しだけ。

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思うに、お酒に限らず、何かを辞めるとき、人はそこに大きな「期待」を抱きます。

時にそれは、自己の大きな代償(禁欲)を伴うため、何かを始めるときよりも、より大きな期待だったりします。

そして、その「期待」が大きければ大きいほど、思い通りの効果が得られないときに、人は絶望してしまう…。

そして大抵の場合は、期待した効果がすぐに得られないと「こんなことには意味がない」と諦めて、匙を投げてしまうんですよね。

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でも、この「つまらなさ」や「虚無感」の先に待っている世界(境地)があると、僕は思うのです。

何かを自分の中から引くときほど、まずはゼロ、いやマイナスの状態になることを最初から想定しておく必要がある。

そうすると、ここを超えた瞬間に、面白いほどに大きな変化や発見が目の前にたくさんあらわれ始める。

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今回の場合、この虚無感を感じることによって、どれだけ自分が飲酒の習慣によって、感情や思考が振り回されていたのかが手に取るように分かるようになりました。

そして、この虚無感を乗り越えられたことによる自己効力感が、そのまま自己肯定感にもつながり、自己コントロール感も次第に増してきて、10代の頃のような純粋な好奇心で何事にも取り組めるようになったのです。

こんなに清々しい気持ちになったのは、本当に高校生ぶりです。

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大人になって強い刺激に慣れすぎてしまうと、その刺激の大きさにも気がつかなくなってしまい、より大きな刺激を求めて、さらに彷徨い続けてしまう。

一方で、今は足元の小さな変化にも気づけるようになり、そこで満足できるようになって、とっても気分が良く穏やかな気持ちになりました。

そして、このような心境の変化を迎えると不思議なことに、あれほど「これがしたい、あれがしたい!」と願っていた自分が他者に譲ろうと思えるようになったのです。

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気持ちも時間も持て余し、豊かになればなるほど、自分の資源(時間やお金や気)を自分のためでなく、人様のために使おうと素直に思えるようになったんです。

一年間で、この心の余裕や豊かさを手に入れられたことは、個人的にはとてつもなく大きな変化でした。

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「見たことがない世界を見てみたい」と何気なく始めてみた10年間の禁酒という試み。

まだ1年が経過しただけではありますが、残り9年間もより一層この「つまらなさ」と「暇」を最大限に持て余しながら、虚無感の先にあるものを全力で楽しんでいこうと思います。

いつも、このブログを読んでくださっている方々にとっても、今日のお話が何かしらの参考となったら幸いです。