文字通り、「八つの正しい道」のことです。
具体的には…
正見(正しい知見)
正思惟(正しい考え)
正語(正しい言葉)
正業(正しい行為)
正命(正しい生活)
正精進(正しい努力)
正念(正しい思念)
正定(正しい瞑想)
ブッダは、これらを常日頃から心がけたほうがいいと説きました。
もっと詳しく知りたい方は、ぜひ『100分de名著』を観てみてください。
参照:100分de名著 ブッダ 最期のことば 第1回「涅槃(ねはん)への旅立ち」 -NHKオンデマンド https://www.nhk-ondemand.jp/goods/G2015061755SA000/?capid=sns002
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僕が初めてこれを見たとき、
「理想はそうかもしれないけど、現実はそんなの無理だよ…」と思いました。
こんな生き方をしていたら、ストレスが溜まってしまってしょうがないと。
でも、それが大きな勘違いでした。
本当は順序が逆で、正しくない行動をするから、より一層ストレスが溜まるのです。
正しい行いをしていれば、自然と自分の中からストレスは消えていく。
「新たに発生しなくなる」という言い方のほうが正しいのかもしれません。
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もう少しわかりやすくするために、「買い物」に例えてみましょう。
多くのひとが行なっているストレス発散法の一つに「衝動買いをする」という行為があると思います。
衝動買いをすると、買い物している時はとても気持ちがいいですよね。ものすごく開放感があります。
でも、家に帰ると途端に罪悪感が襲ってきます。
さらに、後日届くクレジットカードの明細とその支払額を見て、もっとげんなりさせられてしまう…。
ここでまた、新たな別のストレスが発生してしまうわけです。
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一方、お金持ち(経済的に健やかなひと)は、衝動買いをしません。
なぜなら、そもそも仕事でストレスを抱えていないから、衝動買いをする必要がないのです。
じゃあ、貧乏人(経済的に不健康なひと)でも「衝動買い」をしなくなるためには、どうすればいいのでしょうか?
本末転倒だと思われるかもしれないですが、やっぱり、お金持ちと同様、「衝動買いをしない」ところから始めるしかないのです。
どこかのタイミングで、新たなストレスの発生源となっている「偽ストレス対処法」を断ち切る必要がある。
お金の使い方に限らず、「ドカ食い」など、その他諸々のストレス対処法などでも全く同じことが言えると思います。
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だから、八正道なのです。
この生きる苦しみ(現代であれば、ストレス)から解放されるためにこそ、八正道を行うべきなのだと。
ただ、八正道を行ったところで、そのストレスはすぐには消えていかないでしょう。
完全を求めすぎない、期待しすぎない。
「やっぱり無理だった…」と勝手に裏切られたと思って、八正道に絶望しないこと。
効果があろうがなかろうが、淡々と実行していくことが本当の意味で大切なのだろうなあと思います。
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いまコロナの影響で、多くのひとたちにとって、自己のライフスタイルを見つめ直す強制的な機会が与えられていると思います。
そんなタイミングだからこそ、日々の行いを改めて見直して、八正道に立ち返るべきだと僕は思います。
僕もまだまだ実践できているとは到底言えないですが、昨年までの自分と比較したら、だいぶ変化があったと思っています。
昨年までの自分も「ストレスは感じていない」「好きなことだけやれている」と思っていたけれど、
実際は、自分でも気づかない小さなストレスをたくさん抱えていたのだなあと発見することもできました。
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じゃあ、この八正道における「正しさ」とは何なのでしょうか?
ここまで読んでくれた方の中には、そこが気になっている方も多いと思います。
でもそれは、日々の学びや法の教えを通じて、あなたが自分自身で考えるしかないのだと思います。
明確な正しさなんて、この世には存在しない。
己の義は「迷い」の中から見えてくるものです。
参照:「迷うからこそ、己の義が見えてくる。」 | Wasei Salon https://wasei.salon/blogs/69e422e881ef
それぞれが、それぞれで導き出すものが「正しさ」であり、その上で、己の義に反することは絶対にしない。
逆に言えば、己の義に反する行為全般が、ストレスにつながっているのだとも言えるのでしょうね。
そんなことを考える今日このごろです。
いつもこのブログを読んでくださってるみなさんにとっても何かしらの参考となったら幸いです。