最近、「ラジオただいま発酵中」というPodcast番組にハマっています。

「コテンラジオ」が好きな方には強くオススメしたい番組です。

この番組の中で「これからの広告のかたち」が語られていました。


今日はこの配信回で得られた学びを、このブログにも書き残しておきたいと思います。

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ひとは「自分の話が大好き」です。

だから、お金と権力を使って「俺の話をしろ!」と他者に強制して自分に注目を集めたがる。

自分の話をさせるために、他人の時間の枠を買うことが一番お金がかかるのはそのためです。

テレビの広告枠なんかは、とてもわかりやすいですよね。

これまでの世の中では、そんな力技による「広告」でも費用対効果はちゃんと見合っていました。

なぜなら「単純接触効果」のように、接触回数が多いものが自然と気になってしまうという人間の傾向がうまく作用していたからです。

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しかし現代は、広告の仕組みをちゃんと理解していない一般の人々であっても、これは「やらせ」であるということが、なんとなくすぐに勘づいてしまうようになった。

たび重なる力技が世間に蔓延するこで、そんな「やらせ」の違和感に強い拒否反応を示すようになってしまったのです。

その結果、「なぜこのひとがこの宣伝をしているのか?」その必然性やナチュラル感のほうが重要となり、その「演出力」のほうが現代は問われています。

お金をかけた美しい見た目だけの広告に、もうひとは騙されません。

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この点、番組内でヒラクさんは、この広告のかたちの変化を発酵的解釈で読み取って「対象の自発的意思を働きやすくすることが、発酵の要諦だ」と語っていました。

つまり、相手(微生物)に活動しやすい「チャンス」と「環境」を与えて、その活動過程の中で自然と生まれてこぼれ落ちてくるものを拾いあげ、自分(人間)が活用させてもらう。

「自分がお金を払ったのだから、一番最初の果実を得る権利がある!」そう思っていること自体が、きっと大きな勘違いなのでしょう。

むしろ、自分からお金を積極的に支払って相手の活動をより一層活発化させてもらうためのお手伝いをし、その過程でこぼれ落ちてくる果実にあずかるぐらいが一番ちょうどいい。

そうやって、潜在能力を引き出し合える良い関係性をつくりだして、そこに生態系を生み出していく。

これが本当の「共存共栄」であり、これからの広告のかたちなのだと思います。

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最近流行りの「脱成長」という発想が、根本的に間違っていると思うのは、世界の「腐敗」を防ぐために、この「発酵プロセス」そのものを食い止めようとしてしまうからなのでしょう。

大事なことは、本当に欲しい果実を継続的に獲得し続けるための発想の転換です。

アイヌ文化など、世界の先住民族たちの「神話」の中に存在する「時を止めない循環の考え方」もまさにこのエコシステムの発想そのものなんだと思います。

お金や権力など、力技によって他者を無理やり「動かそう」「食い止めよう」とすることが、たぶん一番よろしくない。

いつもこのブログを読んでくださっている方々にとっても、今日のお話が何かしらの参考となったら幸いです。