20代のとき、理想の上司とは、強烈なリーダーシップを発揮してくれるひとだと信じていました。

自分に次々と具体的な課題を与えてくれて、手取り足取り何でも教えてくれるひと。

「俺はこの方法を駆使して、この地位まで上り詰めることができた。だから、お前にもその具体的な方法を教えてやる」と何事においても積極的なひと。

さらに、それを自分の知識や能力、生まれ持った条件とは全く関係ないものだと断言した上で、

「俺とお前は同じ人間なんだから、お前にも必ずできる。だから、あきらめずに頑張れ!」

そんなふうに、常に発破をかけてくれる上司が、良い上司だと思っていました。

この場合の上司とはもちろん、師匠やメンター、指導者と言い換えてみてもいいと思います。

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この点、最近になってやっと気付くことができたのは、その真逆のような存在が、実は本当の理想の上司なのだろうなあと。

「私とあなたは生きている時代が違います。そして、私とあなたは全く別の人間です。自分自身の頭で考えてください。」

そう言って、何ひとつ具体的は答えを示さないのが、良い上司。

教えてくれることは、過去と現在で一体何が変わったのか? それを比較しながら、わかりやすく伝えてくれる。

また同時に、歴史の中でいま自分たちがいる立ち位置だけを示してくれる。

そして「変わるところ」と「変わらないところ」は何か、その抽象度をひとつ上げて、本質的な部分を見やすくしてくれる。(※この時も決して、教えてくれるわけでない)

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そして、なによりも大切なことは、ゆっくりと待っていてくれること。

焦らせずにじっくりと待っていてくれるひとが、良い上司だなあと感じます。

こちらの拙い話もじっくりと時間をかけて聞いてくれる。もちろんこの時も、何か具体的な答えは示しません。

自分の頭で気付けるように、適切な質問をしてくれるだけで、決して多くは語らないように努めてくれます。


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つまり、過去に自分が作り出してきた最高の「ものさし」を与えてくれるひとではなく、

今の時代を生きるあなたが自分自身で「ものさし」を作りだす、その姿を見守っていてくれるひとが、本当の理想の上司。

それが自分のものさしと異なっていても、決して否定はしないというような。

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これらの理由について、書きたいことは山ほどあるのですが、書き始めると一気に長くなってしまいまい、この文章の趣旨からも外れてしまうので、あえて今ここで書くことはしません。

サロン内イベントで「理想の上司とは、どんな上司?」とメンバー同士で語り合うイベントなんかを開催してみてもおもしろそうです。

いつもこのブログを読んでくださっているみなさんにとっても、今日の内容が何かしらの気づきや発見につながれば幸いです。