安価(無料)で役に立ちそうなコンテンツが世の中に溢れてしまった結果、コンテンツとの付き合い方に戸惑っているひとは多いです。

特に、動画や音声コンテンツがドンドン増えてきて「ながら聴き」という行為が一般的になった結果、「目も耳もパンクしそう…!」という人はかなり多いのではないでしょうか。

でもそもそも人間は本来、ひとつの作業にしか集中できません。それは科学的にも証明された間違いない事実です。

マルチタスクが得意な人も、その行ったり来たりが高速なだけで、何かふたつの作業を同時に進行するということは不可能。そして、その行ったり来たり自体は非常に高度で複雑な作業です。

だとすれば、慣れないうちはその足捌きがなかなかうまくいかないのも当然のこと。

そんな中でもコンテンツに溺れずにうまく付き合うコツは、定期的な「棚卸し」と「遊び」をつくることの2つだと思います。

今日はそんなお話を少しだけ。

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この点、コンテンツという無形物で考えてしまうからわかりにくいと思うで、有形物として「お家」に見立てて考えてみましょう。

今、この良質なコンテンツが溢れる世界は、100円ショップが空前のブームとなった頃に似ています。

そこに売っているものがどれも便利そうだと思って、たくさん買い集めた結果、家中にものが溢れてゴミ屋敷になってしまっている状態に非常によく似ている。

この家を、どうやったらより一層便利で快適な家にすることができるのかを考えたとき、さらに買い足すことではないことは明らかですよね。

まずはムダに増えたものを減らすことが絶対に必要。それは誰でもカンタンに理解できる話だと思います。

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でも、インプットの場合、インプットに溺れているひとが、インプットに溺れているが故にさらにインプットしようとするひとがいます。

笑い話のようですが、これは本当です。

もちろん僕自身もそうでした。ここは、他人の愚行を笑ってしまう前に、まずは自分自身の行動をゆっくりと振り返ってみて欲しい。

だからこそ、理想的なインプットのためにはまず現状の「棚卸し」作業から始める必要がある。

そのうえで、徹底して断捨離を行うこと。

この時に必ず襲ってくるのは、「まだ使える(有益)かもしれない」とか「これも必要かもしれない」という不安や恐れです。

この不安や恐れの9割が、実は幻想に過ぎないと気づけたら、もう成功したも同然です。それぐらいこの「減らす作業」が大切になる。

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そもそも「あれもこれも」と欲しがってしまう理由は、外からやってくる他人の欲望がさまざまな「広告」によって、自分の欲望だと誤解させられてしまっているからです。

「自分が本当に欲しているものは何か」それを知る作業がこの断捨離を通じて、しっかりと深掘りしながら理解することができる。

一般的には、多くのひとが仕事だけでなく副業や家庭、趣味、健康などさまざまな場面で成功したいと思っている。

そんな風にありとあらゆるものを追い求めた結果、すべてが中途半端になって、目の前に広がる惨憺たる結果を見て、絶望し自暴自棄になってしまう…。

でもそれは、やっぱり自分が蒔いた種なんですよね。

たくさんの作物を育てようと思った結果、雑草だらけで収拾がつかなくなったのと同じこと。

だからこそまずは、自分が生きるために本当に必要なものまでトコトン減らしてみることが重要です。

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さて、棚卸しが終えられたら、次に「遊び」の時間をしっかりと確保しましょう。
 
ここまでくると、また自信がみなぎってくるためか、多くのひとは可処分時間時間一杯にまで、またインプットとアウトプットの予定をパンパンに入れ込もうとしてしまう。

しかし、そうすると元の木阿弥です。

常に遊びの空間をつくっておくことは、家の断捨離においても全く同じことが言える。

何も置かない棚や、空のタンスの引き出しのをつくっておくのと非常に近い感覚です。

その「遊び」が、空間や心に余裕を生む。

逆説的だけど、これも本当です。結果を出している人はみんな実践していること。

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今日のお話は「押してダメなら引いてみろ」という話を膨らませたに過ぎないのですが、企業やインフルエンサーは自分達の商品(コンテンツ)から離脱されることを極端に恐れているため、こんな話は絶対に教えてくれません。

しかし、私たち一人ひとりが健やかな暮らしを送るためには、必ず必要な作業だと思います。

いつもこのブログを読んでくださっているみなさんにとって、今日のお話が何かしらの参考となったら幸いです。

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