https://twitter.com/hirofumi21/status/1339134137853079552?s=20
この気づきは先日、名古屋にある「トヨタ産業技術記念館」を訪れたあとに、自分の中でずっと考えていたことのひとつです。
https://twitter.com/hirofumi21/status/1337270502813966341?s=20
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トヨタ産業技術記念館では、トヨタ創業者の豊田佐吉が織り機を発明しようとした創業期から、現代の電気や水素で走る自動車の開発まで、トヨタという企業の変遷を一気に辿ることができます。
そして、この変遷を辿ると、トヨタが発明から課題解決型に移行して来たことがよくわかります。
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最初、豊田佐吉が「今よりも効率の良い織り機を発明しよう!」と思ったとき、明治時代の女性たちはきっと手で織ることに対して何一つ不便を感じていなかったはずです。
「そういうものだ」と思い込んで取り組んでいた。
しかし、佐吉には発明のタネがそこに見て取れたのだと思うのです。
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そこから時代はさらに進み、佐吉の息子・豊田喜一郎の手により、トヨタは自動車産業に参入していきます。
そして、80年代〜90年代あたりがひとつの転換期のように見えました。
時代の流れ的にはバブルが訪れて、ちょうど物が溢れかえるようになったころ。
このあたりから明確に、ユーザーのニーズに応えるためにバリエーションに振り切っていることが見て取れます。
そして2000年代に入ってからは、みなさんご存知のとおり「プリウス」をはじめ、環境配慮を主題に取り組み始めます。
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こうやって考えてくると、もう「ものづくり」ではないのだなあと直感的に感じることができました。
きっと、未来の人間からみたときに、今を生きる万人が"貧しい"状態にあるものは、もう「物質的な豊かさ」ではない。
もっともっと心の問題、精神の問題のほう。
そしてソレは現代において、皆が「そういうもんだ」と思い込み、不便(不幸)だとさえ感じていないはずで、でも未来の人間から見たら、「なんと貧しい状態だ…」と衝撃を覚えるようなことのはずなのです。
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それが一体どんな変化(発明)なのかは、今の僕にもわかりません。
しかし、明治以降の日本の圧倒的な「ものづくり」の進化や、その時代背景を時系列を追って眺めることによって、とても大きな大きな示唆を与えてもらったような気がします。
いつもこのブログを読んでくださっている皆さんにとって今日のお話が何かしらの参考となったら幸いです。