最近、けんすうさんのFiNANCiEコミュニティ内の限定投稿が素晴らしい内容ばかりだなあと感じています。
1000トークン以上の保有者限定で読むことができる内容なので、ここでその内容を具体的にご紹介することはできないのですが、個人的には、いま一番共感をするトークンエコノミーのつくりかたを実践されているなと思います。
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僕自身、このブログの中で何度か「トークンの単価よりも、トークンの流通、特に同じトークンホルダー同士の間で、どれぐらいトークンが循環しているかが重要であるはずだ」という話は書いてきましたが、けんすうさんもそのようなスタンスで運営をされている。
これが遠回りのようでいて、一番真っ当に「トークン」の特徴を掴んだ運営する方法だと感じます。
けんすうさんは、それを実直に実践されている方だなあと思います。
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あと、さらに何よりも素晴らしいなあと感じるのは、けんすうさんのFiNANCiEコミュニティのメンバーのみなさんが、見事にその方針に呼応していることが、本当に素晴らしいなあと思います。
この部分が、決して簡単に実現できることではない。
あと、けんすうさんがコミュニティ活動を意図的に離れていた時期もありましたが、それでもメンバーだけで活動がちゃんと続いていたことのすごさです。
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これって、オンラインコミュニティ運営の定石だけ考えると、そのような方針は一見すると悪手のようにも思える。
やっぱりコミュニティオーナー自身が、毎日コミュニティに何かしら投稿するのが、成功の秘訣のように語られがちですからね。
でも、あまりにもそうやってコミュニティ対してオーナーが手を入れすぎると、今度は逆にオーナー好みのコミュニティになってしまう恐れがあるという、けんすうさんのご指摘もごもっともだなと感じます。
つまり、手入れのし過ぎは、盆栽を気にしすぎるあまり、その枝をすべて切り落としてしまうみたいな現象は十分に起こり得るんだろうなあと。
このあたりは、インターネット初期の掲示板文化のころから、オンライン上のコミュニティについて丁寧に考えて向き合ってきたけんすうさんだからこそ、できることなんだろうなあと感じます。本当に素晴らしい視点です。
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ある程度の方向性や指針を掲げて、あとは集まってきてくれたひとたちの自主性に任せるスタンスをしっかりと実践されていました。
もちろん、これは「ただ放置する」というのとは、まったく異なるわけですよね。
コミュニティをつくって、あとはファウンダーが何もせずに放置されているオンラインコミュニティは、無料・有料問わず世の中にはたくさん存在するけれど、それだとコミュニティメンバーは活動したくてもすることができない。
重要なのは、明確なガイドラインや指針の上に成り立つ「自由さ」であって、それは言い換えれば、より高い自由度を実現するための「適度な制約」の存在です。
この「限定された自由」の中にこそ、コミュニティメンバーの真の創造性が発揮されるのだと思います。
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きっと、このあたりの話は、けんすうさんが去年出された新刊『物語思考』の賜物でもあって、その理念とも深く結びついているのだと感じます。
僕も、今回の長期出張期間中に、このオーディオブックを聞き終えましたが、本当に素晴らしい内容でした。
ちなみにこれは完全に余談ですが、オトバンクさんが作成している『物語思考』のオーディオブックは、けんすうさん御本人の声の合成音声で収録をされていて、まるでご本人が直接読み上げてくれているようになっている。
これがなかなかにすごいオーディオブック体験で、ご興味がある方はサンプルだけでも聴いてみて欲しいです。聴き放題プランの対象にもなっています。
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この本の中でも実際に、ある程度抽象的な話と、具体的な行動リストが非常にわかりやすく散りばめられていて、次のアクションを取りやすい内容になっていました。
特に「相手が今一番頑張っている新しいことに対して、一番のお客さんになる」というような趣旨のくだりなんかは、今回のFiNANCiEの話そのまんまだなあと。
コミュニティメンバーのみなさんも、多くの方が既にこの本を読まれているはずであって、それを真摯に実践されているんだろうなあとも感じます。
だからこそ、これだけしっかりとコール&レスポンスができているんだろうなと。
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あのコミュニティ内にあれだけ人柄の良い人々がたくさん集まっていれば、そこに何かしらの形でユーザーテストのようなものを仕掛けてみたい企業や、協業したい人たちも法人・個人問わず、必ず現れるんだろうなあと思います。
そうなってくれば、自然とコミュニティ内での仕事の受発注なんかも行われるようになってくるはずで、その時にはさらにトークンの価値は高まっていくはず。
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だからこそ、その前段階として、様々なキャンペーンや企画をコミュニティ内で立ち上げながら、実際にそのキャンペーンに参加してくれたひとたちに対して、トークンをプレゼントするという流れは、本当に理にかなっているなあと思います。
僕自身も、僕のVoicyを聴いてシェアしてくださっているけんすうさんのコミュニティメンバーの方々が結構いらっしゃって、それがいつも本当に嬉しい限り。
何かしらの形で恩返しをしたいなと思うから、自然とみなさんが大事にしているトークンを自らで購入させてもらって、それを直接メンバーさんに対して配りたいというインセンティブなんかも生まれてくる。
実際、自分が今保有しているトークンを、個人が特定できる範囲内で見つけて、感謝の気持ちを込めて、Voicyをシェアしてくださったみなさんには配布していたりもします。
このあたりは、一刻も早くTwitterのアカウントとFiNANCiEのアカウントが紐づいて、Twitterから直接飛んで、特定のユーザーに対して各種トークンを贈ることができる仕組みが整って欲しいなと願うばかりです。
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あと、配る側としても喜ばしいなあと思うのは、このひとたちに多少多めに配ったとしても、決してコミュニティやトークン単価を崩壊させるような扱い方はしないと思わせてくれるから、それが理由で、安心して配れること。
結果的に、それがガチホのような行動指針なんかにも自然とつながっていくと思うんですよね。
現在のガチホ文化のようなものは、お笑い芸人の「押すな押すな」のような感じであって、実質は誰が一番最初に耐えられずに売ってしまうのか、そのリストを淡々と取られているような状態です。
逆に言えば、このリストを取りたくて、ガチホ推奨のプロジェクトをやっている節もあるんだろうなあと思います。
NFTの時もそうでしたが、ブラックリストを収集したいがゆえに、撒き餌まいているような状態。
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確かにそうやって、目の前の欲に負けて簡単に手放してしまうひとを早めに特定し、そのような意思の弱い人々から順番に排除していくような形で動ければ、トークン単価が上がっていくことは間違いないし、ものすごく合理的な行動だとも思うんだけれども、
なんだか僕自身は、そのようなトークンの扱い方とコミュニティの形成の仕方は、ライアーゲームみたいであまり好きではない。
それよりも、けんすうさんのトークンコミュニティのように、ホルダー同士のコミュニケーション、その実用と実需に結びつけて、自然と持ち続けていたいと願うユーザーさんと、その人たちに対して感謝の意を込めて配りたいという外部の人達が増えてくるような、そんな好循環が存在していることのほうが、なんだか望ましいなあと感じてしまいます。
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そうなると変な話ではあるんですが、トークンであってもポイントであっても、ただ単に相手に行って返ってきただけであったとしても、心から満足できるようにもなったりする。
そのようなコミュニティ内のコミュニケーションが完成したときに、きっと大きな意義があると思っています。
実際、Wasei Salon中でも頻繁に「ありがとう」の意志を示す39ポイントのスタンプをお互いに押し合い、ただ同じ数値のポイントが行って返ってきただけという状態がよく生まれるのですが、このときにお互いの感謝の気持ちがより一層高まり、お互いの満足度も向上するという不思議な状態も生まれている。
それが、トークンという「金銭的価値”も”帯びる」ようなデジタル上のコミュニティ内通貨を介在させる意味もある。
なぜなら、そうすることで、ただの「いいね」やリプライ以上のコミュニケーションにつながっていき、コミュニティメンバー同士で信頼し合うための、小さくても着実な一歩につながっていくはずだからです。
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このような正の循環さえつくることができれば、きっとトークンエコノミーのようなものは、自然と立ち上がっていくんだろうなあと感じています。
いつもこのブログを読んでくださっているみなさんにとっても、今日のブログが何かしらの参考となっていたら幸いです。
2024/11/01 21:18