コロナの影響を受けた多くの事業家や個人事業主たちが、いまキャッシュを生み出す方法を必死で考えていると思います。

キャッシュとは、つまり現金のこと。

こんな時に起こることは、二束三文でもいいから、いま手元にある価値あるもの(資産)を売ってしまい、キャッシュに変えたいと願う人たちが増えてくるということです。

そうなると当然、この時期の市場には「売り注文」が殺到するわけですよね。

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そんな社会情勢の中で、たとえばあなたがプラス5万円を手に入れたいとしましょう。

キャッシュが必要で投げ売りしているひとたちから、本来の価値より5万円安い価格で「資産」を買い取って、平時まで保管しておくことができれば、正しい値段でその資産を売って、プラス5万円を手に入れることができます。

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どうしても僕らは、キャッシュを増やしたいと願うとき、何か新しいビジネスを始め「生産」と「売り」から始めなければ、自分のキャッシュはプラスにならないと思ってしまいがちです。

でも、新たに稼ぎ出す手段をゼロから想像しなくても、「保管」し続けられる仕組みを自分の中で作り出すだけで、同じようにプラス5万円を手元に生み出せる時もあるわけですよね。

これからは、間違いなく売り注文が市場に殺到する時期です。

だからこそ視点を変えて、投げ売りされているものを「買い」、保管しておくという視点は非常に有効に働くのかなと思います。

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古くはきっと、縄文時代の土器だって同じ仕組みだったはず。

木々が勝手に実らせるタイミングで収穫をしておきつつ、必要な季節まで保管(加工)して、それらを適切なタイミングで消費をしていたはずなのです。

その後しばらく時代が進んで「高床式倉庫」なんかもきっと、同じ仕組みだったのだと思います。

そうやって、徐々に貧富の格差が生じてきて集団が生まれ、国家ができて、身分も確立していった。

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こんな時代だからこそ、まわりに流されて一緒になって狼狽売りをしてしまうのではなく、

価値の保管の仕組みを自らの力で整えて、今度はみんなが買い注文を入れるタイミングで売りに出せるように準備しておく。

そのために、必要なものだけをなるべく少ない資源と労力で手に入れて長期間保管しておく。

そして、決して独り占めするのではなく、それを必要な時に、必要な人たちと一緒に分け与え合う精神で。

今のような市場の歪みが生まれているようなタイミングだからこそ、改めて立ち返りたい「生きる」や「働く」の本質だと思います。

いつもこのブログを読んでくださっている方々にとっても今日のお話が何かしらの参考になったら幸いです。