最近は、淡々と棚卸しをしています。

もともと断捨離は好きな方なので、物質的な資産(持ち物)はある程度整理できています。

さらに3月末に、東京から福岡に引っ越してきた際に、持ち物はスーツケース一つ分まで減らすことができました。


参照 :  https://wasei.salon/blogs/43cc94980713

いま棚卸しをしているのは、物質的な資産やお金などの数値化できるものだけでなく、人的ネットワークなどの資産や、会社や自己の強みや弱みなど一見すると可視化をすることがなかなか難しい部分の資産を、淡々と棚卸ししています。

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これには、大きくふたつのメリットがあると思っています。

まず、自分や会社にとって「本当に大切なものが何なのか?」が自然と見えてくる。

毎日追われる日常業務の中で、このような棚卸しをするチャンスってなかなか訪れません。

たとえ訪れたとしても、その時間を使って新規事業開発など、常に新しい課題の方ばかりを取り組んでしまいがちです。


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この点、いわゆる「スランプ」と呼ばれるような何をやってもうまくいかないタイミングは、ネガティブなイメージで捉えられることも多いのですが、僕は棚卸しをするにはとっても良い機会だと思っています。

世阿弥の言う、「男時」と「女時」の話にも近いのかもしれません。

参照:自分がうまくいかない時ほど、他者を支援する。 http://inkyodanshi21.com/blog/13259/

そしてまさに今、全員が同じような「スランプ」の状況に置かれていて、医療従事者の方々などを除いて、棚卸しの契機が平等に訪れているタイミングなのだと思います。

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もう一つのメリットは、棚卸しをすることで、目の前の不安や恐怖が和らぎ、霧が晴れていくような感覚を得られることです。

社会的な大きな脅威の中で「これから自分が何を失ってしまうのか」それさえもわからないから、不安や恐怖を感じてしまうわけです。

いまの状況から判断し、これから失われる可能性のあるものを自分の中でちゃんと明確化しておく。

そして、失われた場合に起き得ること、その場合の自分の選択肢まである程度想定しておけば、自然とその不安や恐怖は消えていきます。

「怖い怖い」と言いながら逃げ続けずに、淡々と棚卸しをして準備を整えておく。

たったそれだけのことで、心の平穏が訪れてくるから不思議です。

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今、このタイミングでしっかりと棚卸しをして準備できたか否か、それがこの騒動がひと段落したあとのそれぞれの命運を分けるのだと思います。

焦らず、恐れず、悲しまず、正直、親切、愉快に、今は淡々と自己の人生の棚卸ししていきましょう。

そして不要なものは、しっかりと手放す勇気を。

今日のお話がいつもこのブログを読んでくださっている方々にとっても何かしらの参考になったら幸いです。