https://twitter.com/hirofumi21/status/1362315840473886723?s=20
これが良い方向に転がれば愛着や応援、ファンにつながっていくだろうし、悪い方向に転がれば森会長のようなことにもなるでしょう。
この点、初めてClubhouseに触れた瞬間のゾクっとした感覚は、もう本音さえ求められていない世の中に対する"恐ろしさ"だったように思います。
ついにそこまで求めるようになったのか、そんな衝撃が一瞬背筋を凍らせたのだと思います。
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この欲求がこれから行き着く先は間違いなく「常時接続」になるし「監視」になるはずです。
それが、本音以上に生々しくてポロッと出てしまったところを見るための一番優れた方法なのだから。
とはいえ、それを観たいと望むのかは人それぞれです。
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この点、少し話は逸れますが、以前とある放送作家さんが「カバンの中身企画はやりたくない」と語っていたのを聞いたことがあります。
その理由は、「人間なら誰しもが気になってしまうネタだから」。
そのネタに頼ったらプロである意味がない、と仰っていました。
それを聞いたとき、とても素晴らしい矜持だなあと思いました。
「カバンの中身」に限らず、年収の話や下ネタ、不倫ネタや他者をイタいと蔑んで笑いを取るネタも、人間なら誰しもがついつい見たくなってしまうもの。
あとは、自分の美意識がどこまでを許すのか、です。
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ただし、ここに一つ落とし穴があるとすれば、
テクノロジー的にそれが可能となれば、人間の欲求を掻き立てるサービスや企画は際限なく生まれてくる、それがITやメディアの世界の常です。
「みんなが見たいと思うもの」に一緒についていってしまうと、自分が見たいと考えたことがなかったものまで見せられることになる。
そして、ふと振り返ったときに「あれ、本当にこれが自分が見たかった世界だったんだっけ…?」となる。
あらかじめ自分の美意識のラインを定めておく重要性は、ここにあるのだと思います。
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これに似た話をするたびに、いつも僕が思い出すのは、
ドワンゴの川上さんが宮崎駿さんにCGで作ったゾンビを見せたとき、宮崎さんがそれに対して静かに激怒したシーンです。
(まだ観たことがない方は、YouTubeで検索してみてください)
技術的な障壁がなくなれば、あのように何の悪気もなく好奇心のおもむくままにソレをつくってしまうのが人間です。
そこに良いも悪いもない。
これは「人間の夢が持つ無邪気さ」と言い換えてもいいかもしれません。
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通信速度やAIが加速度的に進化し、SNSも転換期を迎え始めている今、
このあたりに関する倫理観は改めて自分の中で考えておきたいことだなと思い、今日のブログにも書いてみました。
いつもこのブログを読んでくださっている方々にとっても、何かしらの考えるきっかけとなったら幸いです。
ーイベント告知ー
2月に開催されるWasei Salonの外部イベント兼サロン説明会はこちら。
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2021/02/19 10:58