今日、2017年に始まったキングコング西野さんが開発されたレターポットを再び触り始めました。


Twitter上で、ふと過去の自分の投稿を検索してみたら、このレターポットの開発費を集めるクラウドファンディングにも当時支援していたみたいです。

今よりも全然お金なんかなかったくせに、ちゃんとこのようなところに、少額でも支援しているのは、当時の自分を褒めてあげたい気分です。


で、久しぶりにこのレターポットというサービスを触ってみて、当時から大好きなサービスでしたが、懐かしさもありなんだか本当にとても楽しいです。

「あー、ものすごく心地良い世界観が広がっているなあ」と素直に感じました。そしてコンセプトも、今見てもやっぱり非常に素晴らしい!

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西野さんが、最近AI時代に必要な「アンカー」の話を、Voicyの中で頻繁に言及されているのですが、実際にこうやって久しぶりにレターポットを触ってみて、このサービス自体がもう既にアンカーがある状態だなと感じました。

具体的には、ここにはもう約7年分の「歴史」がしっかりと刻まれている。

仮にもし、今年まったく同じサービスがこのタイミングで生まれてきて、それをつくったのが西野さんご本人だったとしても、全然違う感情を抱いていたはずなんですよね。

2017年のあの日、あのときに実際に触っていて、なんならクラウドファンディングを支援したことさえも忘れてしまうぐらいの年月が経っているからこそ、その当時の記憶が今ブワッといま蘇ってきて一気に没入できているような感覚です。

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このような思い出の感覚はAI時代だからこそ、余計に価値が高いことだなあと思います。少なくとも、こんな体験は現状のAIにつくりだすことは到底不可能。

喩えるなら、昔ハマったスーファミのゲームの復刻版に触った感じといえばわかりやすいのかもしれません。

西野さんの「思い出マーケティング」に見事にまんまとハマったんだと言われてしまえば、それまでなんですが、それでもこの感情の高鳴りはやっぱりAI時代の「アンカー」そのものだなあと思います。

素直に、このタイミングで掘り起こしてきてくださって、本当にどうもありがとうございます、という気持ちです。復活させるのには、本当にタイミングが完璧だったと思います。

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これは、西野さんもご自身のVoicyで仰っていたけれど、この数年間のあいだに、NFTで「トークン」というものにコミュニティのみんなで触れてみて、各々の身体感覚を通して「トークン」がもたらしてくれる価値や、その革新性みたいなものを体験したからこそ、レターポットがより体温を持った形で復活してきて、再ブレイクしている感じがしています。

なかなかうまく言えないですが、何かが整った感覚がものすごくあって、2017年には存在しなかったピースがハマっているような感じがあると言えば、わかりやすいでしょうか。

FiNANCiEブームによって、トークン自体に触れる人がいま一気に増えていて、AIも一般化してきて、今年は本当にトークン元年になるのかも…?と思わせてくれる、そんな淡い期待も生まれてくるんですよね。

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ぜひWasei Salonのメンバーの中でも興味がある方々には、実際に触ってみて欲しいです。

僕らのコミュニティの中のポイント機能とも非常に近い感覚で、そのポイントと一緒に「感謝の言葉」をダイレクトに伝えられるサービスでもあります。

限られた文字数の中だからこそ、普段はあまり言葉にしないような、少し小っ恥ずかしくなるような感謝の言葉も、このレターポットというフォーマットの中だったら、それを書く勇気が自然と出てくるはずなので、ぜひ直接実際に触ってみて欲しいところです。

サロンメンバーさんであれば、まずアカウント開設したタイミングで、すぐにその個人ページのリンクをこのブログのコメント欄で僕に教えてもらえたら、僕が日々のみなさんへの感謝の気持ちを込めて、長文レターをまずお送りさせてもらうので、そこで受け取ったレターをまた、次のひとにバトンを回すような形でぜひ贈ってみて欲しいです。

日常的に感じている感謝をお互いに伝え合ってみてください。

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さて、ここまで、前置きのようなものがかなり長くなってしまいましたが、今日このブログを書こうと思った理由はもうひとつありまして、このレターポットのような「文字を書くためにトークンを送る」という機能が、FiNANCiEにもあればいいのではないか?とも思いました。

具体的には、トークチャンネルの中に投稿するときに、自らが保有しているトークンを消費や贈与するような仕組みがあっても良いような気がするというお話です。

今のFiNANCiEは、ほとんどの書き込みがあいさつ中心になってしまっている。

この現象によって、FiNANCiEをはじめて触るのひとに紹介すると、あの挨拶だらけのコミュニケーションに違和感を感じてしまって馴染めない、と語る人も多いです。

ほとんどのユーザーさんがアクティブスコアを稼ぎたくて、あのような挙動に出ているのだとしたら、投稿するときにトークンを消費するような形で書き込めるみたいな仕組みにするのはどうか、と思ったんですよね。

そうすると、わざわざ挨拶のためだけにポイントを消化する人もいないだろうし、基本的にはポジティブで建設的な話か、感謝の言葉が中心に並ぶことになるし、その消費されているトークン数に応じて、個人やコミュニティ全体のアクティブスコアが溜まっていけばいい。

つまりレターのようにやり取りされた循環、その総数が多いコミュニティや、贈ったり受け取ったりしたひとが、アクティブスコアの上位にくるというのが理想的な形になるんじゃないのかなあと思ったわけです。

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あと、西野さんが最近Voicy内で頻繁に言及している「トークンにどこまで換金性が必要なのか」という話についても、最後にちょっとだけ考えてみたいです。

この問いも、とても興味深くておもしろい問題だなあと思いながら、最近ずっとひとりで考えています。

前提として、僕は、1トークンあたりの価格が上がって、その価格分の価値があると全員がある種の誤解をし、その共同幻想が生まれているものを交換するから、そこに体重が乗っかっておもしろい!というのが過去何度も伝えてきた僕のスタンスでもあるのですが、

お金やソレに付随した商品に交換できることで投機勢が入ってきたり、ソレを増やすことが目的となる出口戦略ありきでは、せっかくのコンセプトが台無しになるというのも、とても良く理解できるところです。

そのような投機勢的な動きには何の意味もない。

お互いにトークンを送り合うこと自体に価値を見出すこと、それがいちばん大事な視点のはずです。

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で、僕が思ったのは、円などの「お金」ではなくて、他のコミュニティの「トークン」と交換できるようになればいいのでは…?と思いました。

つまり、これって「日本円との距離感」の問題のような気がしているんですよね。

たとえば、FiNANCiEのCNGトークンのように日本円にめちゃくちゃ近くて、大きな投資リターンを目指すトークンがあってもいいし、その間にあるけんすうさんのスローストークンのようなものもありつつ、そして、いちばん日本円から距離の遠いレターポットのようなトークンもあってもいい。

その中で、レターポットはスローストークンと交換できたり、スローストークンはCNGトークンと交換できたりと何度もブリッジしないと、日本円に届かないというのも面白いのかなあと。

そこの、手数料が今のFiNANCiEぐらい高ければ、つまり本当に円に交換するためには、30%〜半額ぐらいに目減りするような設計になっていれば、少なくとも投機的な動きは一定数抑えることができそうです。

日本円にたどり着くまでにほとんど手数料で持っていかれるとなれば、誰も実際に交換はしようと思わないでしょうし、とはいえそこには計算式で「価値」自体は見いだせるわけで。

で、その交換手数料自体は、それぞれのトークン運営しているコミュニティに入るような流れにもできる気がしています。

さらに、FiNANCiE内同士のトークンの交換だったら5%とか、日本円に買えるよりも手数料が安ければ、お金よりも他のコミュニティのトークンに交換をしてみて、他のコミュニティのユーティリティを楽しもうというインセンティブなんかも生まれてくる。

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こんな感じで、距離的に比較的近いコミュニテイ同士のトークンがゆるやかにつながっていくといいなあと思っています。

そうすると、そこにお互いにゆるやかな「交易」みたいなものも始まる気がしていて。

交易が始まると、異なるコミュニティメンバー同士もゆるやかにつながっていく。お互いのアイデンティティみたいなものがより際立ちますし、その結果としてそれぞれの文化もより一層深まっていく。

共創も促進されるし、良いことづくめじゃないでしょうか。

他にもたとえば、一緒にイベントを開催したりした場合、それぞれのメンバーさんはそれぞれのコミュニティのトークンでイベント参加費を支払うことで、その共同イベントにも参加できる、みたいなことも可能となるわけですよね。

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自分たちのコミュニティだけでオリジナルのサービスをつくりつづけるのは、もはや全く得策じゃなくなってきているような現代です。

だとすれば、こうやってお互いの船に乗り合うことで、お互いを加速させることにつながっていくといいんじゃないか。

共有できるものはしっかりと共有しつつ、お互いの文化感や相容れない価値観には干渉はしない。ゆるやかな共生を育むイメージ。

僕はこのあたりに、今後のコミュニティのひとつの道筋や可能性が眠っているんじゃないのかなあと漠然と思っています。

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決して鎖国をしたり敵対するわけではなく、開かれた形でお互いに敬意と配慮、そして親切心を持ち合いながら接し合っていきたい。

そのほうが結果的に、参加している全員に楽しい未来が待っているような気がしています。

何はともあれ、ぜひレターポットを触ってみてください。FiNANCiEと違って、こっちは本当に一円もかかりません、僕が最初の長文レターを、あなたに直接送るので。

いつもこのブログを読んでくださっているみなさんにとっても、今日のお話が何かしらの参考となっていたら幸いです。