Wasei Salonの名前の由来である「和成(わせい)」には、「和を成す」だけではなく、昭和の「和」と、平成の「成」の意味も込めていて、この世代の架け橋になりたいという願いが込められています。

その意図するところは、僕自身が昭和63年生まれであり、昭和最後の世代でもあるため、昭和の良さも平成の良さもどちらも体感してきたから。この両者の世代が対立してしまうのは非常にもったいないと思っています。

参考記事: 「Wasei Salon」のこれから。 

ーーー

しかし一般的には、バブルを体験してきた昭和世代の労働観と、「失われた30年」に青春時代を過ごした平成世代の労働観はことごとく対立し、交わることがないと思われがち。

でもその一般的なイメージは、局所的な現象に過ぎないと思うのです。

具体的には、肩書きや経験でマウントを取ってしまう一部のおじさんやおばさんたちの横柄な態度、それに対して血気盛んな若者たちが拗ねてしまい、明確に「ノー」を突きつけて反旗を翻してしまっている。

また、その両者の対立構造が一層目立つようにと、わざとメディアが煽っているからこそ、なんだか埋めがたい溝がそこに存在するように感じているだけだと思います。

ーーー

本来は、もっともっと冷静に安心感を持ってお互いに対話できるはずなのです。

実際このWasei Salonには、20代前半の学生さんから、50代後半のお孫さんがいる世代の方まで、幅広い年齢層の方々が所属してくださっていますが、

サロン内で開催される対話型イベントの様子を毎回眺めていると、昭和世代と平成世代は分かり合えないというのは完全に嘘だなと感じます。

このクローズドな空間の中では、初対面であってもお互いに相手を尊重し合って、対等な立場で対話することができている。

マウントを取りたがる中高年と、血気盛んな若者、そしてそれを嬉々として報じるメディアさえ寄せつけなければ、理想とする対話の空間はちゃんと構築できる。

そんなことをここ数年間、Wasei Salonを運営しながら非常に強く実感するところです。

世代間の断絶は、決して諦める必要なんてないと身をもって体験しました。

ーーー

もちろん今後は、昭和と平成世代だけでなく、令「和」世代もしっかりと繋いで、その架け橋となるような場を構築していきたい。

Wasei Salonにご興味のある方は、年代問わず、ぜひ参加してみて頂けると嬉しいです。特に若い世代の方と対話してみたいと思うシニア世代の方々のご参加もお待ちしています。