6月1日から、Voicyでプレミアム配信をはじめることにしました。


更新頻度としては、これまでの毎日更新は変わらずに、週7日のうち、5日分は通常配信、2日分をプレミアム限定配信に変更していく予定です。

今日は「なぜ、いまプレミアム配信をはじめるのか」について、改めてこのブログで丁寧に書いてみたいと思います。

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きっかけは、自分の中に芽生えてきた違和感とチャンスの感覚でした。

そこには、僕自身の中にある「この話、表では言いにくいなあ…」という感覚が、少しずつ強くなってきたという背景があります。

たとえば、ゲストの方と対話をするときも、「これは公開収録では話しづらいけれど〜」と前置きが置かれて語られる事前準備の雑談の中に、本物の正直な言葉が宿る瞬間があるなと思ったんですよね。

そして、ボツになったネタやテーマのほうが、実は収録中に語ってみたい話だったりもする。

それを“完全なプライベート空間”だけで話して満足をするのではなく、“リスナーのまなざし”がある中で語ってみるからこそ、意味があるなとも思うのです。

しかも、決して誤解をせずに、最後まで丁寧に聴いてくれて、他人の意見は他人の意見として聴きながら、自分の意見を深めていけるリスナーさんたちに届けていきたい。

自分を含めて、この中間的なあわいの空間を、いま求めている人が増えているのではないか?という仮説を持っています。

つまり、無理に収益化したいわけではなく、「語る場所の必要性」が先立ち、どうにかそれを実現したいなとこのタイミングで思ったということです。

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ということで、プレミアム配信では、大きく分けて2種類の内容を今後配信していく予定です。

ひとつは、表では語りにくい僕自身の深い本音にまつわるお話。

こちらは、Wasei Salonの限定公開ブログとして、前日にサロン内だけに公開をしつつ、これまで通り、それをVoicyの中でもプレミアム配信として「声のブログ」として配信していきます。

また、もうひとつは、表では扱いづらいテーマでのゲストとの対談回になります。

通常の対談が一区切りした後に「ここから先はちょっと…」という話を、続編としてプレミアム配信のみでお届けしたいと思っています。

定期的にこのVoicyに出演してくださっている最所あさみさんやらふる中村さん、そしてWasei Salonメンバーのおのじさんとは一緒にお話したいテーマも検討していて、いくつかは既に収録済みです。

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また、これはどれぐらいの頻度になるかは未定ですが、プレミアム配信の新たな実験として、これまでの通常配信にはなかったQ&Aなんかも、積極的にやっていきたいなあと思っています。

為末大さんの「為末大学」のVoicyチャンネルが僕は大好きなのですが、あのQ&Aコーナーのような形で、リスナーやWasei Salonメンバーのみなさんからいただいた質問に答えてみたい。

また、Wasei Salon内で出てきた何気ない問いやテーマなど、自らの意見や仮説や結論がまだハッキリと定まり切らない中で、ただ興味に導かれて喋っていく、そんな実験的な収録もしていきたいなあと思っています。

あとは、地方取材や旅の中で「現地での収録」や、何も用意せずに、その場の空気ごとお届けするような一発撮りなんかも、実験的にどんどんやっていきます。

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なので、プレミアム配信によって得られた収益の使い道としては主に、そのまま取材経費や移動経費として使わせていただきたいと思っています。

今までは、ゲストを招いて対談する際も、都内近郊にお住いの方や、出張ついでに出会った方々との収録する場合がほとんどでしたが、「この人の話は、直接現地まで行って聞いてみたい」と思う方に実際に会いに行くために、ここで得られた収益を使って現地まで行ってみたい。

また、大阪万博のように、実際に行ってみなければわからないことも確実にある。そのような、みなさんが気になっているような地域や旅先にも、自ら実際に訪れてみて、自分自身がその場で五感を通じて感じたことを丁寧に「情報化」して、みなさんにお届けしたい。

将来的には海外の取材も視野に入れつつ、その成果をしっかりとリスナーさんたちに還元していくつもりです。

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とはいえ、990円という金額は、現代であれば様々な有料コンテンツがいくらでも安価で観れてしまう、そんな金額でもあります。

なので、「応援消費」として無理のない形で支えてくれているような関係性がつくれたらいいなあと思っています。

あとは、Wasei Salonへのメンバーとしての参加と異なり、「辞めたくなったら、いつでも気軽にやめられる」というのもプレミアム配信の意外と大きな違いなのかなと。

地味にこちらも大切なことだと思っていて、Wasei Salonに一度参加をすると、コミュニティ活動がメインとなるため、長期目線で良くも悪くも辞めるときも大きなハードルになってしまいます。

鳥井や運営メンバーとの関係性だけではなく、他のメンバーのみなさんとの人間関係もそこには付随してきますからね。

それがネックで、Wasei Salonに入会していないという方も、Voicyのリスナーさんの中には結構いるだろうなあと思うので、そんな方々にも僕の本音やWasei Salonの中だけで開催されているような「対話会イベント」の雰囲気をお届けできたら良いなあと思っています。

そして、興味がある内容が配信されている月だけをプレミアム課金していただいて、それ以外の月は、また通常配信のみを聴いていただくというような、そんな出入り自由な環境、まさに縁側的な空間にしたいと思っています。

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ただし、まだ詳細は決まっていませんが、早期に登録して長く継続してくださった方、特にVoicyのプレミアムメンバーのナンバーの若い番号(ひとケタ台など)の方には、毎年の年末ぐらいに何かしらのささやかな“プレゼントや贈与”をしていきたいなあとも考えています。

たとえば、僕が心から尊敬しているIKEUCHI ORGANICさんのタオルや、Wasei Salonメンバーが提供している宿泊先、提供されている商品・サービスなど間接的に「応援消費」に繋がるような形で、みなさんにそれらを贈与できたらいいなと。

また、現状Wasei Salonメンバーに対してのみ提供している僕との1on1セッション「トリートメント」に関しても、プレミアムリスナーの希望者の方であれば申し込み可能とする予定です。

まずは今年何ヶ月か実際に走らせてみて、こちらもいずれちゃんとお知らせしていきたいと思います。

なので、できれば若い番号をキープしておいていただけると、僕からの贈与や恩返しもしやすくなるなあと思っています。

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さて、最後に余談なのですが、このプレミアム配信を行おうと決心してから起きた自分の中での変化として、おもしろいなあ感じたこと。

それは、プレミアム配信という“枠”を作った瞬間に、どんどんアイディアが湧いてきて各方面からもっと本音を話してみたくなったということです。

言い換えると、「この話、ずっと自分の中にあったけれど、どこかで無意識に押し込めていたんだな」と、はじめて気づきました。

だから今は、話したいこと・試したいことが湯水のように溢れ出てきている状態です。

やっぱり枠があると、人は自然とソレを埋めたくなる。これは物理空間だけでなく、こうした音声の場にも言えることなんだなと、いま強く実感しています。

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現代は、AIによってコンテンツの“生成”が本当に簡単になりました。これからは、役に立つコンテンツは、いくらでもAIが生成し、AIの合成音声によって音声も置き換えられていくはず。

けれど、五感で感じたことを「正直に語ること」そして「迷いの中で考え続けること」は、依然として人間だけの仕事だと思っています。

それは、過去に何度か言及してきた「混沌にとどまる勇気」にも、きっとつながるはずで。


プレミアム配信のような空間において、まだ自分の中でまったく完成していない、生煮えのような状態、とはいえ、その混沌こそに価値があるというようなコンテンツを積極的に残していきたい。

それを用いてAIとの共創も実現していきたい。

このプレミアム配信が、そんな空間のひとつになればと願っています。

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最後に、プレミアムへの登録方法ですが、Webブラウザからの課金で、月額990円になります。

アプリ経由だと少し割高になりますので、ご注意ください。下記のVoicyチャンネルページからご登録いただけます。


これからのプレミアム配信、どうぞ楽しみにしていてください!

いつもこのブログを読んでくださっているみなさんにとっても、今日のお話が何かしらの参考となっていたら幸いです。