何か新しいプロジェクトや事業を立ち上げるとき、どんな基準で選択をするのか。

一般的には「その事業でどれぐらい稼げるのか」や「どんな地位や名誉を自分が得られるのか」という基準で選ぶのかもしれません。

もちろん僕自身も、かつてはそうやって選別していたように思います。

でも最近は、考え方が変わってきました。

今はその新規の事業や企画を通じて、「一生お付き合いしたいと思えるひとに出会えそうかどうか」や「より賞味期限の長い知恵や学びを得られそうかどうか」で判断するようになってきたのです。

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たとえば、、このWasei Salonなんかもまさにそう。

「会社」の歴史というのは、明治以降に日本に導入された概念だから、150年そこそこの歴史しかありません。

しかし、「共同体」の歴史となれば、その桁が一つか二つは間違いなく変わってくる。だとすれば、共同体のほうがより賞味期限の長い普遍的な知恵を学べるような気がします。

もちろん、そこで得られる人とのつながりも大きく変化してきます。

実際、このWasei Salonを通じて「この人とは一生お付き合いを続けていくのだろうなあ」と思える人に、何人も出会うことができました。

この事実だけで目標の半分はすでに達成できたように思います。あとは、それをどうやって開きながら共に学び育んでいけるか、です。

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もちろん、以前もこのブログに書いたように、すべての要素をひとつの仕事に求める必要なんかはないと思います。

仕事ごとに、完全に割り切ってしまっても構わない。

そしてこのように考えてくると、きっと僕らの両親世代ぐらいまではそんなことを仕事に求めることなんて、夢のまた夢だったのかもしれません。

まずは食わなければならないし、仕事は一つに絞らなければいけない時代だった。

でも、今はもうそんな時代じゃありません。たったひとつの仕事に絞る必要なんかないですし、複数の軸を持ったって一向に構いません。

そして、最初はバラバラで平行線だと思っていたそれぞれの仕事も、長く続けていくうちにその線が交わる瞬間も、きっとやってくる。

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通帳の数字や自らの肩書きのわかりやすい変化よりも、このような基準のほうが、僕にとっては自分の人生に着実に積み重なっていく感覚がある。

また、このような基準で考えるようになると、「じゃあ、自分は一体どんな人と一生付き合っていきたいと思うのか?」や、

「どんな学びや知恵であれば、賞味期限が長く自分の中で長い間役に立ってくれるか?」という根源的な問いも生まれてきて、それらを真剣に考えるきっかけにもなる。

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昔は「そんな経験が得られればラッキーだよね」という話から、今は「それらを具体的に得ていくためにどう行動すればいいのか」をど真剣に考えて、それを実行できるような時代になったということなのかもしれません。

そして、自らの経験から得られる発見や気づきを、次世代にもちゃんと受け渡していきたい。

今日のお話がみなさんにとっても、自身の仕事や暮らし方において、何かしらの考えるきっかけにつながったら幸いです。