10月26日に愛媛県今治市にあるIKEUCHI ORGANICさんの本社で行われたオープンハウスに参加してきました。

昨年に引き続き、僕は二度目の参加。


今回は、Wasei Salonメンバーも僕を含めて5名も参加してくださって、メンバーのみなさんと一緒に参加をしてきました。

正直、僕自身は2回目の参加だったので、1回目の感動とは異なり、サロンメンバーのみなさんをアテンドするような感じになるのかなと思っていたのですが、予想に反して、1回目以上に「終わりのない向上心、より良くを追求し続けるその姿勢」に、心底感動してしまいました。

今日はそんなお話を書き残しておきたいなあと思います。

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この点、昨年のオープンハウスの満足度も非常に高いものだったわけですから、そのやり方をそのまま踏襲しても全く問題がなかったはずなんです。

にもかかわらず、IKEUCHI ORGANICさんは全く違いました。

昨年の内容を徹底して振り返り、その中にある小さな反省点を一つでも浮き彫りにしながら、それらを活かしていた。より参加者のみなさん満足をしてもらえるためにはどうすればいいのかを、またゼロから徹底して考え抜いていました。

そんなことがはっきりと伝わってくるような内容に改善されていて、本当にビックリしました。

「お客様の満足度のさらにその上をいく、自分たちの理想に準じた形において、少しでもお客様を驚かせたい、喜ばせたい」というその強い想いが、とてもはっきりと伝わってくるような内容へと変貌していたのです。

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具体的には、まず工場内の掲示物などのクオリティの高さです。

ツアーの中では、ただ歩いて通り過ぎてしまうような部分にも、丁寧な説明がいたるところに、掲げられてありました。

聞くところによると、1週間前からオープンハウスのために、工場内の生産スケジュールを変更して、機械を止めて準備をしていたとのこと。

工場内も、見学コースだけではなく、ありとあらゆる場所が整理整頓されている。

お客さんの目に入りそうなところ以外も徹底して掃除が行われていて、入った瞬間に本当に気持ちのいい空間が、目の前に広がっていました。

昨年も非常にキレイな工場内だったですが、なんなら、昨年よりもさらに工場内がキレイに感じられた。

タオル工場は、当然コットンを扱っているので、コットンのチリやホコリも尋常じゃないほどに出てくるはずなのに、それがまったく落ちていないことの凄さです。

普通の工場の掃除なんかとは、比じゃないぐらいのキレイさでもあるということですからね。

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また、各社員のみなさんの説明の淀みのなさにも驚かされました。昨年以上に説明がわかりやすく、かつ一つ一つを丁寧に行われていた。

イベント前日には、当日と全く同じスケジュールで、リハーサルを実施していたとのことです。

誰一人として手を抜かず、社員のみなさんが一丸となってお出迎えしてくれている感じが、本当に見事に伝わってきました。

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また、オープンハウス「限定商品」の内容にもそれはあらわれていたんですよね。

参加者全員に配られるお土産のタオルのデザインも昨年と全く異なるデザインになっているんです。

これだって、昨年と同様のデザインの西暦の数字を変えるだけでもいいはず。それで十分全員が満足ができるはずなんです。誰一人それに不満を覚えることはない。

でも昨年とは全く異なる、この参加した48名に配るためだけのオリジナルデザインが施されていました。

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さらに極めつけは、オープンハウス限定商品の数々なんです。

ここでしか購入することができない、このイベントのためだけにつくられた、商品が1点、2点の次元じゃない。

工場内の陳列棚にズラッと今日のためだけの商品が並んでいました。

それは明らかにロット数は少ないはずですから、手間なども考えると、価格が倍以上になっていてもおかしくないのに、他の定番商品と似たような価格帯で販売されている。

また、この日に合わせて、ヘラルボニーとのコラボタオルなども発表されていて、何年もかけて開発してきた商品を、このタイミングで発表をしてくれることのワクワク感たるや、です。

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さらに興味深いのは、これほどまでに力を入れているにもかかわらず、商売っ気が全くないことなんですよね。

そこまでやるなら徹底して、ここで売上を立てよう!と思ってもおかしくはないはずなのに、オープンハウスの運営費は、どう考えても赤字だと思います。

参加費が、考えられないほどリーズナブルなんですよね。

愛媛県のイタリアンの名店・マルブンさんの鉄板ナポリタンのランチからはじまり、松山空港からの送迎バス、夜の懇親会まで含めて、たったの1万円なのです。

「せっかくの土日を使って飛行機で来てくださるお客様ばかりだから」という理由で、「それ以上いただくのは心苦しい」とおっしゃる。しかし、その姿勢こそが、逆説的に参加者の心を動かしてしまうわけです。

自分たちの理想を追求し、オープンハウスに参加した方々に、より良いものを届けて心から満足してもらおうとするその姿勢に、結果的により一層ファンになってしまう。

だからこそ、お買い物タイムにも当然のように応援消費をしたくなってしまう。

実際、飛ぶように商品が売れていました。僕も当たり前のように高価格帯のTシャツなど、普段購入できなかった商品を購入させてもらいました。こんな風に特別な体験と共に、商品を買わせてもらえて、こちらが逆にありがたいなあと恐縮してしまうレベルです。

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とあるイベント参加者の方も仰っていましたが、これが「マーケティング」と「ブランディング」の根本的な違いだなあと思います。

より多くの売上をあげるために、消費者が求める「商品」だけをひたすら提供しようとするのが、マーケティングだとしたら、

「自分たちが見据えている理想や世界観に向けて、ここまでやるか!」と、その思想や哲学に対してついつい参加者が感動してしまい、理想的な姿を追求し続ける、そこに共感してもらってファンになってもらうのが、ブランディング。

僕らのような消費者側だけではなく、社内のみなさんにもその姿勢が見事に伝わっているのがすごいなあと思います。社内外問わず、関わるひとすべてに対して好影響を与えていた。

池内代表を始め、阿部社長や京都ストア店長の益田さんなどが揃いも揃って、ここまでやろうとするから、本社の社員の皆さんの価値観も大きく変わる。

そして、その社員のみなさんも本気だということが見事に参加側にも伝わってくるから、参加しているお客さんの表情や態度も自然と変わってくる。

そこに明らかな正のスパイラル、ものすごく理想的な好循環が生まれているなあと実感させられました。

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これはあまりうまく言えないのですが、このブランドを好きでいることに対して、それに恥じないお客さんでありたいと素直に思えるんですよね。なんとも言えない誇らしさが、そこにある。

自然と自分の中にある「善性」が引き出されてくる感じ。

より、IKEUCHI ORGANICという会社が目指す世界観に対して、理想的な”共犯者”でありたいなあと願ってしまう。

そのような化学反応は、きっと来ていたお客さんのひとりひとりに、それぞれの中で起きていて、参加しているどなたと会話をしてみても、価値観のズレのようなものを一切感じなかったことが、本当に素晴らしいなあと感じました。

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このオープンハウスのイベントは、来年以降もまた開催されると思うので、少しでも気になっている方は、来年以降にぜひ参加してみて欲しいです。

間違いなく満足してもらえるイベントになっているかと思います。

そして、さらに1度参加したことがある方は、2回目も参加してみて欲しいです。僕のイチオシは、この2回目の方です。

このオープンハウスの取り組みというのは、2回目に参加したときのほうが、もしかしたらより本質的な感動と、IKEUCHI ORGANICというブランドが本当の意味で愛され続けるその「終わりなき向上心」を味わえるのかもしれない。

「より良い」を追求し続けるその姿勢を、一参加者として垣間見せてもらえることによって、自分自身の暮らしや仕事、生き方そのものにとても良い影響を与えてくれると思います。

いつもこのブログを読んでくださっているみなさんにとっても、今日のお話が何かしらの参考となっていたら幸いです。