昨日、こんなツイートをしてみました。


これは概ね良い方向性だとは思いつつも、「ハピネス」の時代に、その幸福の形を闇雲に追い求めるようなひとたちをカモにした怪しいセミナーが溢れかえっていたように、

今も「ウェルビーイング」の幸福の形を闇雲に追い求めるようなひとたちをカモにした怪しいビジネスや誤った情報発信が増えているのも事実です。

これまでのように、やたら意識高く上昇志向を煽ってくるわけではないから「今までとは違う!これが私の探し求めていた真の幸福…!」と思うのかもしれません。

しかし、流行り言葉に流されたり、誰かの掲げた幸福を鵜呑みにしてそのまま追い続けたりしているうちは、全く同じ構造の中にいる。

「昔のように、ビジネス本を買わなくなり、意識高いTwitterアカウントも全てリムって、現在は穏やかな口調のひとのYou Tubeや音声コンテンツを再生しながら日々の暮らしを大切にしている、私は変わったのだ」と感傷に浸っているタイプの人は、きっとまんまとその罠にハマっている。

実は、以前と全く同じ構造の中にいるのです。

そして、これは振り子のようになっていて、また必ず次の「ハピネス」のタイミングがやってくることは間違いない。それは以前、下記の記事に書いたとおりです。

参照:いまリベラル・アーツが有利な理由。

そのときにはまた、意識高いひとたちのほうが勢力を伸ばすようになるでしょう。

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このように、SNS上で目立っている流行り言葉に飛びつくような節操ないひとたちを追っていても仕方ないのだということに、早めに気付くことはとっても大切です。

10年前に「これからはセルフブランディングだ!」と煽っていたような人たちが、いまは当時を振り返りながら後悔している素振りを見せつつ、禊のように「これからはウェルビーイングだ!」と語っている。

後悔しながらも、その本質自体は何も変わっていない。

過去には、ロハスやマインドフルネスもそうだったし、今だとサウナやサスティナブルなんかもそうだと思います。「ウェルビーイング」というキーワードもその中のひとつになっていくに過ぎません。

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ただし、ここで絶対に誤解しないで欲しいことは、これらの言葉の意味合いや、そこで語られている(行われている)内容自体が間違っているというわけでは決してないのです。

むしろ概ね正しいと思いますし、とても本質的だと思います。

でも、ここで厄介なことは、それが本質的であればあるほど、搾取構造がそこに自然発生的に生まれてきてしまうというジレンマです。

ここに、しっかりと意識を向けること。

具体的には、常に他者を扇動したいというひとたちが、そういったわかりやすいキーワードに群がって自分の旗印として掲げてしまい、その旗をめがけて、自分の頭で考えたくないという無思想の大衆がハイエナのようにわらわらと集まってくる。

宗教と全く同じ構図ですよね。そうやって人々の有象無象の欲望が集まると、そこにまったく同じ搾取構造が発生してしまう。

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いま話題のNFTやDAOだってそうです。中長期的に見れば、間違いなくそちらに向かう。それはもう間違いない未来だと思います。

ちゃんと仕組みから理解すれば、誰もがそう信じられるからこそ(そちらのほうがユートピアに見えるからこそ)そこに搾取構造が生まれてしまうのもまた事実。

そうやって欲深い人たちによって、バブルは毎回必ず引き起こされてしまうものなのです。

ゆえに、流行り言葉で集客しないということが、とても大切なことだと思います。

その言葉で集まってくる人たちを相手にしていると、絶対に「欲望の沼」にハマる状態が生まれてきてしまうから。

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そして、何度か「流行り言葉に振り回された」と人生の中で繰り返し経験してしまうと、新しく生まれてくる流行り言葉はすべて間違っていると思い込むようになってしまって、新しい概念は必ず否定しまうという「老害」の完成です。(大体40歳前後でここに到達する)

「今回も、どうせまた同様の搾取構造が生まれてくるだけだ」と勘ぐって(実際にそれは起こります)、新しいものはすべて否定するという老害おじさん・おばさんになっていきます。

毎回、当たりまえの結論になってしまって本当に申し訳ないのですが、自分の頭で考えること、自分自身の力で問い続ける胆力を身につけることが本当に大切。

さもなければ、いつまでたっても、この構造の中で振り回されることになってしまうから。

以前も書いたように「自由を放棄しない、権威に服従しないこと」が本当に大切なことだと思います。

参照:自らの孤独感と無力感から目を背けたくて、人は権威に服従してしまう。 

いつもこのブログを読んでくださっているひとたちにとっても、何かしらの参考になったら幸いです。