先週末、イケウチオーガニックさんのオープンハウス、工場見学ツアーに参加してきました。

今年で、3年連続、3回目の参加となります。



昨年に引き続き、今年もWasei Salonのメンバーさんも6名ほど参加してくださっていて、本当にありがたい限りです。

3年連続で参加してみて感じたことを、今日はこのブログに書き残しておきたいなと思います。

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昨年、2回目に参加したとき、僕が一番驚いたことは一昨年の内容を徹底して振り返り、その中にある小さな反省点も浮き彫りにしながら、それらを見事に活かされていたことでした。

参加者のみなさんを、さらに満足させるためにはどうすればいいのかを、またゼロから徹底して考え抜いていた姿勢に、本当に圧倒されました。

そして今年も、その姿勢は見事に健在でした。

昨年以上のオープンハウスを届けようと、またゼロから試行錯誤されたことがとても見事に伝わってきたんですよね。

「お客様の満足度のさらにその上をいく、自分たちの理想に準じた形において、少しでもお客様を驚かせたい、喜ばせたい」というそんなイケウチオーガニックさんらしい強い想いが、とてもはっきりと伝わってくるような内容へと今年も変貌していました。

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その中で、特に印象的だったのは、お掃除のクオリティの高さ。

今年のお掃除は、文字通り、さらに磨きがかかっていました。

昨年も一昨年に比べて、工場内が整理整頓されていたため驚いたのですが、今年は整理整頓しお掃除が行き届いていたどころから「キレイ」を通り越して、工場内が光輝いていました。

素人目でも、前回とは比較にならないぐらいに、お掃除に力を入れて、昨年以上の時間をかけたんだろうなあということが、本当に強く伝わってきました。

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さらに、今年感じた大きな変化は、お掃除もそうなのですが、本社で働かれているみなさんのオープンハウスの向き合い方、その心意気の変化を強く実感した年になりました。

具体的には、工場の職人さんたちが、自ら率先して動かれていたことが、とても印象的だった。

受け身ではなく、積極的に全国から集まってきたイケウチファンのみなさんに、自分から働きかけていたことが、とても印象的だったなあと。

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これは、コロナ明けの2023年から3年目連続で開催し、本社のみなさんも次第にこの形式自体にも慣れてきた証だと思います。

工場のみなさんの中に、自分たちの「おもてなし」で来場者を喜ばせるという、自信がみなぎっていたこともすごく伝わってくる。

逆に言うと、コロナ明け1発目の2023年のオープンハウスのときには、まだ職人のみなさんには「この企画自体に、本当に価値があるのか…?」という半信半疑の様子が、その受け身の体制から伝わってきました。

そして昨年は、池内代表や阿部社長、ストアを統括している益田さんによって、その疑いも見事に払拭されて、御三方がリーダーとなり、見事に全社で一致団結していたのですが、今年は御三方以上に、本社工場で働かれているみなさんが率先してつくられていることが、とてもよく伝わってきたんですよね。

「指示されてから動く」のではなく、みなさんのそれぞれの「おもてなしを体現したい」という強い意志によって動かれていることが、ありとあらゆる角度、小さな気配り・心配りから、その本気や熱量が伝わってきた感じがしています。

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これは、少々おこがましい考え方だと思われてしまうかもしれないけれど、

きっとこの変化は「ちゃんと届いている、見ているひとたちがいる」という実感が、実際に手を動かしている人々をどれだけ励ますのかということ、それ自体を示しているんだろうなあと。

工場内のお掃除が、昨年よりも更に磨きがかかっていたこと自体、それを象徴しているんだろうなと思いました。

僕ら訪れる側がオープンハウスに参加した際の感想、その声が見事に本社工場のみなさんにも届いているという証しでもあるわけですから。

そして当然、その励まされた結果として生み出される「自信のあるものづくり」によって、僕ら消費者がより一層、どれだけ励まされるのか。

このような、お互いのコール&レスポンスや勇気づけが、とても見事に循環している瞬間、それが本当の意味で結実した年が、まさに今年のオープンハウスだったなあと思います。

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これはきっと、スポーツ観戦に置き換えるとわかりやすいはずです。

僕ら素人には、工場の職人さんたちは、オリンピック選手と同じで、トップアスリートのような存在。

そして、純粋に僕らはイケウチオーガニックというチームを応援するサポーターであり、ファンでもあるわけです。

だから時間を惜しまずに応援したくなるし、愛媛県の今治にあるイケウチさんのホーム(工場)まで、わざわざ”試合という名のものづくり”を観戦しにいくわけですからね。

そして、そうやって僕らの想いやエールみたいなものが届いたからこそ起きた、コール&レスポンスの瞬間だったと思います。

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「全国からやってくるイケウチファンの人々の声や言葉は、決してウソじゃない」と職人さんたちにも深く実感されていることが、いち参加者として、本当にすごく嬉しかった。

まさに、ファン・サポーター冥利に尽きる瞬間です。

僕らの想いが、工場の職人さんたちにもちゃんと届いた実感が強くあり、本当に満たされるもがありました。

2年前は、こちらが質問しても、「イエス・ノー」ぐらいの受け答えしかしてもらえなかったことを考えると、本当にものすごく大きな変化だなと実感しています。

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工場見学のタイミングだけではなく、その後のワークショップでも、各グループに他の参加者と一緒になって職人さんたちが車座の中に参加してくださっていて、そこでの受け答えも、本当に素晴らしいものでした。

おひとりおひとりが、しっかりと自分自身の言葉で会社の未来を語ってくださっていた。

極めつけは、土砂降りの雨の中、最後にみなさん総出で雨に打たれながら、僕らの観光バスをお見送りしてくれていこと。

ファンからの言葉にならない言葉みたいなものが、ちゃんと職人さんたちにも間違いなく届いたんだなと思うし、ソレに呼応するように、とても丁寧に、大切なものを贈っていただいた瞬間だったなと思います。

それがなんだか、ものすごく胸が熱くなる瞬間でした。

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この景色を眺めるためには、単年度の単発の企画では不可能だったと思います。

続けることで、共鳴するように、お互いが変化をしていく。そして今年は、ひとつの完成形を観ることができた。

生産者と消費者という垣根を超えて、みんなで一緒につくっているブランドという実感が、いちばん強く感じられたオープンハウスでした。

そして、どちらが、どちらかを一方的におもてなしするという関係性ではなく、このコール&レスポンスこそが、オープンハウスような企画の一番の魅力だなあと思います。

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そして、今日このお話を踏まえて、来年以降もまた、とっても強く期待してしまいます。

これからは、どれだけ「応援の余白」をつくることができるのかが、課題となっていきそうな気がしています。

イケウチオーガニックさんには、ほかの企業では決してやっていないような困難な挑戦をしていて欲しいですし、新しい挑戦をファンとしてもしっかりと見届けたい。

そのためには、現地に訪れるからこそ共感できるある種の「悩み」やボトルネックみたいなものを、いかに「両者(全員)の課題」にしていくことができるのか。

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あの場に集まるひとたちは、本気でイケウチさんのことが大好きだし、本気で応援したいと思っている。

また、本気で千年続く企業になって欲しいと腹の底から思っているからこそ、そのような悩みを見せる場に、なってもいいのではないかとも思います。

オフレコの場面だからこそ、お互いに腹を割って話せることも多々あると思いますし、「イケウチさんのものづくりを、世界へ!」と本気で信じているひとたちが集まっていて、それを実現するための年に一度の盛大な作戦会議のような機会も期待してしまいます。

工場、ストア、ファンのみなさんが向き合うだけでなく、共に同じ方向を向いて、イケウチさんが未来に向かって大きく前進していくための場になっていって欲しい。

あと、これからも変わらずにずっと続いていくのなら、オープンハウスごとに、少しずつ工場の変化が見えたら、とっても嬉しいなとも思います。

「ここの部分は、みなさんからの支援のおかげで、去年から改善することができました」という実感を、僕らも何かしらの形で目の当たりにできるような、クラファンじゃないですが、コール&レスポンスが工場に刻まれていくような瞬間を感じられたら最高に嬉しいなあと。

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なにはともあれ、本当に唯一無二、こんな地場産業の企業は、ほかに観たことがありません。

これこそがファンコミュニティを築いている企業の力強さだなと圧倒されました。

昨年のブログの最後にも書きましたが、このオープンハウスのイベントは、来年以降もまた開催されると思うので、少しでも気になっている方は、来年以降にぜひ参加してみて欲しいです。

間違いなく大満足してもらえるイベントになっているかと思います。

さらに1度参加したことがある方は、2回目もぜひ参加してみて欲しい。

「より良い」を追求し続けるその姿勢を、一参加者として垣間見せてもらえることによって、自分自身の暮らしや仕事、生き方そのものに、とても深く良い影響を与えてくれると思います。

そして、3回目でも思いっきり楽しめる。それは僕が自ら体験をして、自信を持ってオススメすることができます。

今からもう、来年のオープンハウスが楽しみで仕方ないです。

いつもこのブログを読んでくださっているみなさんにとって、何かしらの参考となっていたら幸いです。