僕はこれまで、「このひとは、おもしろい!この魅力を世間にも届けたい」思ったら、全力でそのひとの魅力を届けるために、様々なコンテンツを通じて発信してきました。

具体的には、相手のインタビュー記事を作成させてもらったり、リアルイベントでお客さんを招いてお話を聞かせてもらったり、動画配信で出演してもらったりと、本当にありとあらゆる手段を駆使しながら、相手の魅力を世間に伝えてきたつもりです。

その中で最近、ひとつ大きな発見をしたのです。

それは、僕が思う相手の魅力が、そのままダイレクトに受け手にも伝わる手段は、なんと「音声」なのだと。

今日はそんな発見をこのブログにも書き残しておきたいと思います。

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僕は「オーディオブックカフェ 」というPodcast番組を毎週金曜日に配信していて、F太さんを対話のパートナーとしてお話しています。

この番組を通して僕が伝えたいのは、オーディオブックの魅力と共に、F太さんの素晴らしいお人柄です。

この点、リスナーの方々から番組の感想を聞かせてもらうと、驚くほどに僕が届けたいと思っているF太さんの魅力がそのままダイレクトに伝わっているなあと感じるんですよね。

なんなら、僕以上にF太さんのことを的確に捉えていて、僕がリスナーのみなさんから教えてもらうことがあるぐらいです。

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さて、ここで一つ大きな問いが生まれてくるはずです。

「インタビュー(テキスト+写真)よりも音声のほうが勝ることはなんとなく理解できるけれども、動画やリアルイベントが、音声に劣るってどういうこと?」と。

僕も、最初はこの理由がまったく理解できませんでした。

音声よりも、さらに情報量が多い動画やリアルイベントのほうが、どう考えても相手のことを理解できるはずでしょう?と。

でも、実際のところはそうじゃないのです。

この点、僕の仮説は、ひとは目から入ってくる情報でものすごく大きなバイアスをかけてしまうということなのだろうなあと。

「ひとは見た目が9割」という言葉が過去に流行りましたが、まさにソレなんですよね。

きっとこの言葉の真意は、ひとは見た目によって9割型「この人は、こういう人だろう」という判断を先にしてしまって(つまりバイアスをかけて)、そこから残りの1割を補おうとし始めるのだと。

相手の姿が目に入った瞬間に、自分の中で脳内検索が無意識のうちに始まってしまい、過去の経験から「◯◯な見た目のひとは、◯◯なひとである」という人物像を先にある程度、仮固定をしてしまう。

これはもう防ぎようがない人間の性質なのだと思います。

そして、そうやって仮のイメージ像を固定化させてしまったら、それを変えていくのは非常に困難。

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だからこそ、ひとは見た目が9割なのです。

ゆえに、ちゃんとした大人はスーツを着るし、そのスーツにはSDGsのバッジまでつけている。

でも、音声の場合はそのバイアスが存在しないから、素直に人柄(性格)から入ることができるんですよね。

先に、「こんな人だろう」という仮固定的なイメージ像も存在しないため、素直に相手の声に耳を傾けながら、その入ってきた音声(情報)のみで、そのひとの人物像をつくりあげていくことができる。

(ちなみに、F太さんの場合はプロフィールのアイコンがイラストで、実写じゃなかったのもかなり大きな理由だと思います)

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つまり、動画やリアルイベントの場合は、逆に情報が過剰すぎるのです。

もっと厳密に言えば、本人の情報よりも、自分の中にある「◯◯なひとは、◯◯である」という仮説のほうが優先してしまい、その自分の仮説を強化する情報ばかりを、相手の話の節々から無意識的に集めようとしてしまう。

これが非常に厄介なのだろうなあと。

でも音声(言葉)の場合はそうではない。

ひとは耳を澄ましているときに、一番真実に近い情報の摂取をしていると以前このブログでも書いたことがありますが、まさにそのようなイメージです。

参照:「時」は短縮することができない。相手の言葉が解けるまで待つ

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だとすれば、ここから導かれる結論は「このひとの魅力を、世間にも届けたい!」と思ったら、その人と一緒に音声番組を始めてみることなのではないのかなと。

もしくは、自分のホームとする音声番組にゲストとして出演していただくことで、そのひとの魅力を余すことなく、お伝えすることができる。

参照:ゲストを招ける「ホーム」をつくるときに、一番重要なこと。

「音声」の場合は「ながら聴き」ができるので、たとえ少しぐらい自分の興味関心と異なるジャンルの人の話であっても、リスナーの方々には、最後まで聞いてもらえる可能性もグンと高まりますからね。

参照:インターネットのスナック化。リストや対話型イベント、音声コンテンツの新しい価値。

個人的にはとても大きな発見だったので、今日のブログにも書いてみました。

いつもこのブログを読んでくださっている方、今日のお話が何かしらの参考となったら幸いです。

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